ヴィンテージ銘仙の着物からふだんの服

 

銘仙の美しさと斬新さに
若い人たちは驚くでしょう。
私の祖母が持っている着物の中にも、
そんな銘仙の着物が何枚かあったような気がします。
懐かしくて思い出深いですね。
若い頃に着ていた柄がよみがえってきます。
銘仙は鮮やかな色使いと大胆な柄が特徴の先染めの絹織物です。
江戸時代中頃から明治、大正、昭和初期と時代に沿って進化し、
さまざまな国や時代の影響を受けてきました。
アール・ヌーヴォーやアールデコ、アメリカンポップなど、
様々なデザインの流行が取り入れられてきたのです。
そして女性の社会進出が盛んになった時期には、
職貴婦人や女学生たちから爆発的な支持を得ました。
時代の流れの中でもその美しさは通用し続け、
むしろ新鮮さを感じさせるものです。
遠い昔、誰かが愛した着物を私たちが
普段着として蘇らせる。
これはまるで魔法のようなことですが、
それが銘仙の美しさのおかげなのです。
20世紀に生まれた銘仙を、21世紀に新しいカタチとして愛用しています。
しかし、古(いにしえ)の女性たちの思いを
そのままに次の世代へつなげることもできるのです。
こんな素敵なことはないでしょうか?
私たちが受け継いでいくべき大切な遺産です。

 

 

 

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